太陽光発電の設置で注意すること

太陽光発電システムとは

技術の進歩には驚かされることがあります。近未来の装置だと思っていた太陽光発電についても、今やすっかり一般家庭の中にまで溶け込んできています。それだけ量産され、価格的にも性能的にも実用レベルが向上したということです。


太陽光発電はその名の通り、太陽光というエネルギーを太陽電池に蓄えて利用するもので、直接的な電力変換ができる発電方式となっています。最近では「ソーラー発電」という呼び方の方が馴染みやすいかもしれません。


注目を集めている理由のひとつは再生可能エネルギーだからという点であり、従って環境面も含めて魅力的な存在となっています。


原動力は太陽という完全な自然エネルギーです。利用するには日照時間等発電量にも大きく影響を受けますが、一般的に電力需要がピークとなる昼間の需要時には実用的で、発電ピーク対策としても有効です。


更に、温室効果ガス排出量もかなり削減できるので、間違いなく環境面でも大きなメリットになっています。


太陽光発電をするための基本的設備は、太陽電池、インバータ(パワーコンディショナー:必要とする電圧、周波数に変換する)が必要で、それぞれ用途別に応じて蓄電池も併設されるのが一般的となっています。


当然ながら開発当初は相当な高額設備でしたので、宇宙用などの先端技術用として限られた利用法しかなかったのですが、最近ではコスト対策が急激に進み、発電コスト自体もかなり低減されています。


既に他の発電方法ともコスト面での遜色はなくなってきており、年間では数十ギガワット単位までその需要が拡大しています。


今後はもっとコスト低減が進むのは確実で、それに伴って市場拡大も続いていくでしょう。何より太陽光発電装置にはセル(発電部)に可動部分がありません。つまり、原理的に言えば機械的な故障が起きないのです。


設備規模に関係なく発電効率も一定で、従って小規模・分散運用にも最適です。発電時には廃棄物はありませんし、排水、排気、騒音、振動も発生しません。こうしてクリーンエネルギーの代表ともなった太陽光発電ですから、これから設置しようと考える世帯もかなり増加しているのです。